不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

喫煙は避けたほうが良い


タバコが身体に悪いというのは誰もが知ることでしょう。
タバコのパッケージの裏にも注意書きが書いてありますよね?
脳卒中の原因になるとか、発がん性があるとか・・・。
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて不妊症になるリスクが高く、流産や子宮外妊娠のリスクも高くなります。
妊娠中の喫煙は低出生体重児や早産を招きやすいことがわかっています。
どうしてそのような結果になるのでしょうか?

喫煙は栄養の吸収の妨げになることも知られ、また一酸化炭素の取り込みにより酸欠となり細胞の活性化が阻害されます。
血液中にはヘモグロビンという物質があり、酸素と結合して全身に酸素を届ける働きをしています。
一酸化炭素は酸素に比べて1000倍早くヘモグロビンと結合することがわかっています。
つまり、呼吸による酸素と、たばこによる一酸化炭素が同時に体内に入ってくると、ヘモグロビンは先に一酸化炭素と結合してしまうため、体の中が一酸化炭素でいっぱいになるということです。
この状態では細胞内のエネルギー産生を司るミトコンドリアの活動に支障をきたすため、エネルギー産生できずに全身の細胞レベルの低下も起こる可能性があります。
これでは良質な卵子や精子は作れない可能性があるほか、妊娠しても子宮内の血流不全で流産率が上がりかねません。
さらにニコチンやタールなどの有害物質による発がん性などもあり、タバコは極めて危険度の高いものです。

最近、電子タバコが普及しました。
タバコ販売会社は通常のタバコよりもリスクが少ないと言っていますが果たして真実はどうでしょうか?
燃やしていないということで、タールや一酸化炭素などは少ないですね。
さて、タバコの起源は古く、酒同様、人類の歴史に密接に関わってきました。
マヤ文明の時代、メキシコのアステカ族では、タバコはお祈りの時に神々に捧げる香として、戦争の祈願や予言、占いのときの供物として、病気治療の医薬として用いられていました。
たばこの薬効は、脳充血の予防、切傷、おでき、吹き出物、打撲、虫刺され、角膜症、頭痛、神経痛、血止め、その他 いろいろあるとされていましたが、日本では薬として利用・効果をあげた例はあまりないようです。
世界中に広まったのはコロンブスが新大陸発見の時、 香り高い乾燥した葉=「たばこ」の葉を贈ったときだそうです。
普通、多くの植物は中国大陸を経由して日本に入ってきます。
この煙草に関しては江戸時代に日本に入り、一人前になったら煙草を吸うという習慣が出来上がり、日本から朝鮮半島に渡ったとされています。

タバコを吸うタイミングは、仕事が終わり、食事が終わりなど、何かを終わる時、つまりオンとオフを切り替える働きがあります。
そしてストレス発散という意味合いもあります。

タバコを肯定するつもりはありません。
特に妊娠を考えている人、妊娠中の人、子供などには絶対に避けるべきものです。
もっとも重要な酸素と二酸化炭素の運搬ができなくなるわけで細胞の活動ができなくなってしまいます。
窒息するようなものです。
がんや肺気腫などはある程度長期的な使用になってくるので、タールなどの化学成分の怖さよりもガス交換がうまくいかないほうが妊活には致命的です。
喫煙中の方は夫婦そろって禁煙しましょう。
また副流煙は実に不愉快ですね。
喫煙者の近くにはいかないようにしましょう。
喫煙者は喫煙場所でお願いします。

喫煙と不妊、東京、体質改善、血行不良
何かございましたらご質問ください。
銀のすず